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  少し前に「C型肝炎」の活字が、マスコミをにぎわせておりました。 「C型肝炎」=「C型肝炎ウィルス」を意味しますが、このウィルスは十数年前に発見されたばかりで、医学の歴史的には比較的浅い方です。 発見以前はA型肝炎でもB型肝炎でもない肝炎として、「非A非B型肝炎」と分類されていました。  
         
なぜ今脚光を浴びているかというと、
 
  1. ヒトへの感染経路が血液感染である
  2. 放置しておくと確実に進行してしまう
  3. 肝臓がんの発生に密接に関係している
などが解明されてきたためです。
         
         
感染経路が血液感染であることが解って、当初はこのウィルスが発見される前に行われた 「輸血」がその主な感染経路と考えられていましたが、意外にも過去に輸血をしたことがある患者さんは全体の半分以下でした。
そこで注目されたのが昔に行われた?予防注射の「射ち回し」でしたが、これもその微量な血液で感染を生じるかどうかは賛否両論であります。 患者さんにお尋ねすると、
「どこで感染したか思い当たらない」という方が意外に多いのが現状です。
         
         
  「C型肝炎ウィルス」に感染しているかどうかは、血液検査で簡単にわかります。このウィルスの恐ろしいところは、早期の段階(血液検査並びに腹部超音波検査で明らかな肝臓の障害を認めない段階)より、 約20〜30年で確実に慢性肝炎→肝硬変症へと進行してしまうことです。
         
肝硬変症となると、食道静脈瘤・痔静脈瘤(→破裂→大出血)、腹水の貯留・下肢のむくみ、肝性昏睡など入退院を繰り返す生活を余儀なくされます。
「C型肝炎ウィルス」の唯一の治療法はインターフェロンというお薬です。
         
血液検査で患者さんの体内に存在するウィルスの量、インターフェロンが効くタイプかどうかを判定することが可能で、これにより約何割の方に効果がある(ウィルスを除去できる)かのデータも報告されています。 (副作用の問題もありますが、効くタイプでウィルスの量が少なければ約8割以上の方に効果があります。)

また仮にウィルスが完全に除去されなかったとしても、肝臓の障害(=肝硬変症)を遅らせ、かつ発がん率を減少させる効果も報告されています。
         
         
近年の報告では、「C型肝炎ウィルス」に感染している肝臓は、そうでない肝臓に比べて明らかにがんを発生する可能性が高いとされています。 ゆえに血液検査・腹部超音波検査(上で述べたような血液検査での感染の有無とそのタイプ・ウィルス量+超音波検査での肝臓の障害度並びに肝臓がんの有無)を早めにかつ定期的(3〜6ヶ月毎)に検査していくことが大切です。