copyrights by matsumi clinic
 
         
  アトピー性皮膚炎が重症化(皮膚が厚くなって、かいた跡がジクジクしている状態)する背景に、その皮膚の表面に存在する黄色ブドウ球菌が関与していることが知られています。
 
重症のアトピー性皮膚炎の患者さんの表皮には、黄色ブドウ球菌から発するトキシン(毒素)が多く検出され、それが皮膚炎をさらに増悪させています。

その黄色ブドウ球菌の治療には【イソジン消毒治療】と【抗生物質の内服・外用療法】が有効です。
     
     
消毒用のイソジン液(10%)を皮疹部位に塗布し、その2〜3分後にシャワー湯などで洗い流します。 (黄色ブドウ球菌は塗布後30〜60秒で殺菌されます。)
重症例では1日2〜4回行います。
刺激痛などがある場合は、4倍以内に希釈して使用します
うがい用のイソジン液は、アルコールが混入しているので絶対に使用してはいけません。
     
     
セフゾン(セフェム系抗生物質)は、皮膚への移行性が優れている
(=皮膚によく効く)内服の抗生物質です。病状に合わせて1週間から10日間内服します。
テラマイシン軟膏(テトラサイクリン系抗生物質)は皮膚の殺菌作用に優れた軟膏で、これを炎症を抑える目的のステロイド軟膏と保湿の目的のワセリン(プロペト)とを混ぜ合わせた軟膏を外用に用います。
 
併せて抗ヒスタミン剤(ベリアクチン)も内服し、かゆみを抑えてあげることが、かきこわしを防止しより効果的です。
これらの治療を毎日根気よく続けることで、1週間後には見違えるほどきれいになります。 ただしその後のケア(清潔に保つこと・軟膏治療を続けること)を怠ってはいけません。
引き続きアレルギー・マーチの予防、軽症化の目的で、抗アレルギ−剤(セルテクト・サジデン等)を継続的、場合によっては長期間にわたり内服することを、お勧めします。